不動産を購入して家賃収入を得る不動産投資は収益が安定しやすく、副業に向いている投資方法といえます。
そのためサラリーマンとして働きながらマンション経営などを行う不動産投資家も多く、老後の資産形成を目的とした投資として人気です。
しかし賃貸経営が成功するかどうかは、利回りが良く売却しやすいアパートやマンションを見極める必要があり、物件選びが重要なポイントとなります。
また不動産投資は他の投資に比べて初期費用が高くなりやすく、どの物件を選ぶべきか判断に悩むケースも少なくありません。
そこで、この記事では初心者向け情報収集のポイントについて、解説します。
おすすめの情報源も紹介しますので、リスクを避けつつ不動産投資を行いたい投資家はチェックしてください。
不動産投資とは
不動産投資とは投資物件を購入し、入居者から家賃を徴収して利益を確保する投資方法です。
基本的な収益は家賃収入ですが将来的に投資物件を売却することでも利益を得ることができ、家賃収入と売却利益でプラスになるよう計画するという特徴があります。
株式投資と違い毎日チャートや日経平均株価を確認する必要がなく、ある程度は放置しておけるという点メリットです。
その一方で市況や競合物件の影響で退去者が増え、収益が下がってしまうというデメリットもあり、さらにすぐに売却できないという点にも注意が必要です。
このことからも不動産投資で失敗しないためには資産価値が下がりにくい収益物件を購入することが大切ですが、そのためにも有益な物件情報の入手ルートを確保しておくことがポイントといえます。
不動産投資の基礎知識を学ぶ方法
不動産投資を成功させるために物件価格や条件をチェックすることは大切ですが、そもそも不動産投資の仕組みや準備の内容を正しく把握することが重要です。
この章では不動産投資の基礎知識を勉強できるおすすめの方法を紹介します。
書籍で体系的に学ぶ
昨今の不動産投資ブームによって関連書籍は多く公開されており、比較的簡単に購入できるようになりました。
書籍は不動産投資における複雑な部分が体系的にまとめられており、万人に分かりやすい内容となっているのが特徴です。
一度購入してしまえば好きな時間に読むことができますので、書籍にメモを書き込んだり何度も見返したいという人におすすめの方法です。
不動産投資家の実践ブログ・体験談を読む
実際に不動産投資をしている投資家のブログは実践的な内容が多く盛り込まれており、これから物件を購入する段階の人はなるべく多く読むことをおすすめします。
特に経験者が語る失敗事例は重要な教訓となりますので、隙間時間で読む習慣を身に付けることが大切です。
YouTubeやポッドキャストで学ぶ
Youtubeやポッドキャストは不動産投資情報を入手できるだけでなく、配信者に直接相談したり質問することも可能です。
無料で利用できる部分も多く、手軽に利用できるという点が強みです。
物件探しのための情報収集方法
投資をスタートするための準備が整えばいよいよ不動産を購入するステップとなりますが、不動産投資を行っている投資家は多いため狙った物件が買えないというケースも多いです。
特に優良物件は公開初日に複数の申込が入ることもあり、不動産投資においては、スピーディーかつ効率の良い情報収集が大切です。
この章では物件探しのための情報収集方法について、解説します。
不動産ポータルサイトを活用する
SUUMOやアットホームといった不動産ポータルサイトには毎日多くの物件情報が公開されており、不動産投資家としては必ずチェックしておくべきサイトです。
物件の多くは居住用物件ですが、築年数の古い戸建てやマンションを購入して投資に活用することで賃貸経営による収益を確保することができます。
ただし不動産ポータルサイトで公開されているマンションには管理規約によって「又貸し」が禁止されているケースもあり、規約内容によってはマンション投資ができないこともあり注意が必要です。
不動産投資セミナーに参加する
不動産投資セミナーでは実際に公開されている物件を事例に購入すべきかどうか解説されることがあり、良いと思えばその場で不動産会社に問い合わせて現地内覧の予約をする投資家も少なくありません。
特にセミナーの主催が不動産の専門家である場合は自社物件も交えて物件紹介してくれるケースもあり、ネットでは公開されていない情報を入手できる可能性もあります。
そのため、物件が見つからず不動産投資をスタートできない人に向いている方法といえます。
不動産会社・投資家ネットワークを活用する
不動産会社は物件を公開するのが業務であり、投資家ネットワークでは実践的なノウハウや水面下の物件が情報交換されています。
ネットに公開される前の情報をキャッチできることもありますので、ベテラン投資家も活用している方法です。
ただし投資家ネットワークの場合はこちらからも情報提供しなければ他の投資家と円滑に情報交換することが難しいため、初心者の間は不動産会社からの情報提供を積極的に活用することをおすすめします。
投資判断に必要なデータ収集方法
不動産投資は物件の価格や状態が大きな判断材料となりますが、押さえておくべきデータがあることも知っておく必要があります。
この章では投資判断に必要なデータ収集方法を紹介します。
エリアの人口動態や賃貸需要を調べる
購入を検討しているエリアの人口が増加する場合、入居者が安定しやすく賃料も高値で維持しやすくなります。
一方、人口が減少するエリアは街自体の価値も下がるため、将来的に賃貸経営が難しくなる可能性もあります。
このようにエリアの人口がどのように推移するのかを調べておくことは、不動産投資を成功させるうえで重要だといえます。
収益シミュレーションを活用する
収益シミュレーションはネット上で無料公開されており、物件の購入価格と諸費用、家賃収入、固定費、変動費を入力することで収支を見える化することができます。
不動産投資は初期コストをいつまでに回収でき、最終的にどのくらいの収益を目指すのかを設定することが大切です。
独自のシミュレーションを自分で作成し、物件に合わせてカスタマイズしているベテラン投資家もいます。
過去の不動産市況を分析する
再開発や土地区画整理事業が直近で行われていない限り、不動産の市況が大きく変化することは少ないです。
このことからも、過去に公開された物件や家賃の推移をチェックすることで適切な家賃と売却価格を設定できることが分かります。
過去の不動産市況に関する情報は不動産会社に依頼して提示してもらうこともできますが、インターネットでもある程度調べることは可能です。
おおまかな市況の推移を調べるだけでも参考になりますので、不動産投資をスタートする際には必ず押さえておくべきデータだといえます。
まとめ
不動産投資は投資の中でも初期コストが高いことからなるべくリスクを避けた物件選びが重要となり、そのためにも不動産投資に関連する情報を事前に調べておく必要があります。
不動産投資に関連する情報は書籍やセミナー、Youtubeなどで入手することができ、比較的情報媒体は多いです。
そのためまずは自分に合った方法で情報収集し、不動産投資の準備をすることをおすすめします。
十分な知識を持つことができれば不動産ポータルサイトのチェックや不動産会社に相談し、優良物件をスピーディーに見つけられるルートを確保することが大切です。
このように、不動産投資を成功させるためには様々な準備が必要だといえます。
投稿者プロフィール
- 1987年生まれ。高校卒業後に工場勤務し、21歳から不動産業界(賃貸)に足を踏み込みました。24歳のときからマンション、土地、一棟アパートの売買仲介に携わり、これまで決済した案件の総額は100億円を超えます。現在は妻と子、犬と一緒にのどかに暮らしています。
最新の投稿
入門2025年3月29日副業で始める不動産投資!初心者向け情報収集の方法とポイント 未分類2024年8月30日不動産投資の種類を4つ紹介!メリット・デメリットや初心者におすすめの方法も解説 未分類2024年8月30日不動産投資のリフォーム費用はどれくらい?メリット・デメリットや注意点も解説 コスト2024年8月30日空き家の仲介手数料上限が引き上げに。800万以下で最大30万円