不動産投資で不労所得を得る人は増えていますが、始める前に知っておくべきポイントは多いです。
しかし、不動産投資は一般的に馴染みがないことから、勉強の仕方が分からないという人もいます。
私は21歳から不動産業界(賃貸)に足を踏み入れ、24歳のときからマンション、土地、一棟アパートの売買仲介に携わり、これまで決済した案件の総額は100億円を超えます。
そこで、この記事では不動産を投資目的で購入するためのコツや初心者向けの勉強方法、物件選びの方法について解説します。
こちらは①〜③までに分けて、不動産投資初心者向けに解説をしています。
今回は①です。
不動産投資を始める人必見!勉強方法とおすすめの本を紹介します!
不動産投資を勉強したい人向け!投資にかかる費用と物件の選び方を大公開!
不動産投資の実践編!失敗しない不動産投資のコツとは?
不動産投資に効果的な勉強方法は?
不動産投資をする際には必要な基礎知識を効率よく身に着ける必要がありますが、インターネットやセミナー、書籍など様々な種類があります。
どの方法であっても学びになりますが、不動産投資の知識は繰り返し内容を確認することが多いことから、すぐ手に取りやすい本やインターネットのサイトを登録しておくことが重要です。
このことからも、自分に合った勉強法を選択する必要があります。
独学で学ぶべき5つの知識
投資方法に関連する情報は多く公開されていることから、比較的情報収集はしやすいといえます。
しかし、その中から正しい知識を選び習得する必要があることから、独学で学ぶには注意が必要です。
この章では、これから不動産投資をスタートし成功するために必要な知識について、解説します。
不動産投資の基礎知識
不動産は居住物件ではなく投資物件を購入し、アパート経営によって家賃収入を得る投資方法です。
この投資は株式投資とは違い市場の細かいチェックが不要であるにもかかわらず、安定した収益を得られるというメリットがあります。
その一方で、入居者が減ることで空室が増え、その結果収益が悪化するリスクや修繕費がかかるというデメリットがあることも知っておくべきです。
不動産投資にかかる費用とローンに関する知識
不動産投資は不動産会社が公開しているマンションなどの物件情報を参考にし、物件を購入することになります。
また、物件購入には本体価格以外にも税金や不動産投資用ローンを組んだ際の手数料などが初期費用としてかかり、マンションと戸建てによっても変わります。
さらに、自己資金を多く用意することで金融機関から借りる融資を減らすことができるため、購入前の資金計画が重要といえます。
不動産管理に関する知識
賃貸管理は不動産会社に一任することもできますが、その場合は管理手数料が発生してしまいます。
さらに、自然災害による破損や経年劣化による設備の損傷が起きた場合は修繕費が別途かかってしまうため、注意が必要です。
このことからも、管理会社に依頼する費用の相場や自分で運用する場合のリスクについても把握するべきといえます。
なお、一室だけのマンション投資であれば管理会社を通さない投資家も多く、管理の具体的な内容を知っておくことで業者を通さない投資が可能となります。
不動産会社や投資用物件選定に関する知識
不動産会社が公開している物件を購入し、家賃を得るのが不動産投資の目的となりますが、全ての不動産会社が投資物件に詳しいわけではありません。
なぜなら、公開されている物件は「投資用専用物件」というわけではなく、売主としては居住用と投資用という区別を設けているわけではないからです。
つまり、売主からすると売却できれば利用用途を問わないことが多いため、販売を委託されている不動産会社も物件が投資に適しているかどうかは重要視していないケースが多いです。
このことからも、投資用物件を選定する力は自ら身に着けるしかないことを知っておくべきです。
なお、物件購入を判断する材料として、年間利益と購入費用との割合である「利回り」があります。
この利回りが相場よりも高ければ、購入を検討しても良いといえます。
不動産投資の出口戦略に関する知識
出口戦略とは、最終的に不動産を売却し売却益を得るための戦略です。
不動産投資の収益は家賃がベースになりますが、維持費を踏まえると大きな利益を見込むことは難しいです。
そこで、物件を売却した際の売却益を想定し、家賃の総額と売却益の合計で目標の利益に到達できるようにするのが、失敗しない不動産投資とされています。
そのため、将来売却しやすい物件をより安く購入することがポイントとなることから、焦って買わないよう物件選びには時間をかけるべきです。
不動産投資の勉強方法
不動産投資に関する情報は多く、情報を得ることはそれほど難しくありません。
また、それぞれの手段には特徴があることから、自分にあった方法をより多く活用することがおすすめです。
本を活用する
本はインターネット環境がない状況でも情報収集でき、さらに投資の流れを網羅している書籍が多いことから初心者向けの情報収集手段といえます。
さらに、ネット記事や動画のサイト閉鎖といった心配がないことから、反復継続して情報収集するのに向いている方法です。
インターネットを利用する
インターネットでは記事や動画など投資に関する情報を簡単に検索することができ、法改正や最新の相場をスピーディーに調べることができます。
また、電車内や休憩中といった隙間時間を有効活用しやすいことから、ベテランの不動産投資家も利用している勉強法となります。
セミナーに参加する
不動産投資セミナーは有料であることが多いですが、これから不動産投資をスタートする人向けに分かりやすく解説している内容も多く、おすすめです。
ただし、中には別の商材を販売する目的であったり詐称行為が含まれるセミナーもあるため、内容については十分に精査すべきです。
おすすめの本10選
この章では、初心者向けの不動産投資関連書籍を紹介します。
これから不動産投資を始める人は、参考にしてください。
東洋経済新報社「初心者から経験者まですべての段階で差がつく!不動産投資 最強の教科書」
不動産投資をこれから始めるのであれば、難しい専門用語は避けるべきです。
その点、この本は絵が多く、解説も分かりやすいことから知識を習得しやすい内容といえます。
そのため、これから不動産投資の情報を収集したい人におすすめの本です。
ダイヤモンド社「元証券ウーマンが不動産投資で7億円」
著者の八木エミリーさんの実体験をベースに記載されており、利回りやキャッシュフローといった専門用語も理解しやすい構成で解説されています。
また、詐欺に騙されないためのコツにも触れられており、中級者が呼んでも参考になる内容が多いです。
東洋経済新報社「不動産投資 1年目の教科書: これから始める人が必ず知りたい80の疑問と答え」
これから不動産投資を始める多くの人が疑問に思っていることに対し、丁寧に答えてくれている本です。
実践的な内容というよりも基礎知識にまつわる部分が多いことから、情報収集の初期段階で読むことをおすすめします。
ソーテック社「世界一やさしい 不動産投資の教科書 1年生」
この書籍はとにかく図解が多く、文字も大きいことからシニア世代にも人気です。
まさに不動産投資の初心者に向けられた本となっており、世代を問わず不動産投資に必要な知識を学ぶことができます。
日本実業出版社「失敗事例に学ぶ! 「不動産投資」成功の教科書」
この本は1000人の大家さんに取材し、失敗体験をベースに執筆されています。
そのため、知識の習得がある程度完了し、いよいよ投資の実践に入る段階の初心者に向いている本といえます。
また、あるあるな失敗から特殊事例まで幅広く事例紹介されていることから、中堅からベテランの投資家にも評価されている本です。
日本実業出版社「100万円からできる「地方・ボロボロ一戸建て」超高利回り不動産投資法」
初心者が不動産投資で失敗してしまうと、次のアクションが起こしにくくなる傾向があります。
そのため、なるべく安い物件からスタートするのがおすすめですが、安い物件は築年数が古く地方の物件であることが多いです。
そこで、この本で解説されているノウハウを参考にし、地方でボロボロの一戸建てでも利益回収できる方法を学ぶのがおすすめです。
幻冬舎「一級建築士が教える 買ってはいけない収益物件の見分け方」
不動産会社や投資家目線ではなく、一級建築士目線で買ってはいけない収益物件の特徴を解説している本です。
初心者が最も悩むのは物件選びだとされており、悪質な物件を間違って買わないためにも注意点を押さえておくべきです。
この本では良い物件と悪い物件の見極めポイントを分かりやすく解説しており、初心者から中級者に向いている本といえます。
サンクチュアリ出版「現役融資担当者がかたる 最強の不動産投資法」
不動産投資において、投資ローンをうまく活用するスキルは必須です。
しかし、金融担当者や不動産会社の言葉を真に受けすぎるのはリスクが高く、この本では注意すべきポイントをまとめて解説しています。
また、有名なスルガ銀行の事件についても紹介されており、読みやすい構成が特徴です。
金風舎「不動産投資が気になったらはじめに読む本」
東京を中心に投資する際のノウハウについて解説されている本ですが、地方の投資にも十分活かせる内容になっています。
中古のワンルームを購入し収益化する方法が主体となっていますが、スモールスタートし早期に収益化したい初心者に向いているといえます。
明日香出版社「確実に儲けを生み出す 不動産投資の教科書」
「確実に儲けを生み出す」という尖ったタイトルの書籍ですが、内容も見せかけではなく実践に即した構成になっています。
そのため、100%とはいかないまでも高確率で失敗しない不動産投資術が解説されている本となっており、不動産の情報収集をしている段階では読んでおきたい本です。
まとめ
投資による資産形成は人気ですが、その中でも不動産投資は有形財産ということもあり、勉強したいという人が多いです。
しかし、勉強方法や進め方が分からず最初の一歩が踏み出せないケースも多いことから、様々な書籍で情報収集し、十分な知識を得てスタートすることが重要です。
次は費用と物件の選び方について解説します!
不動産投資を勉強したい人向け!投資にかかる費用と物件の選び方を大公開!
投稿者プロフィール
- 1987年生まれ。高校卒業後に工場勤務し、21歳から不動産業界(賃貸)に足を踏み込みました。24歳のときからマンション、土地、一棟アパートの売買仲介に携わり、これまで決済した案件の総額は100億円を超えます。現在は妻と子、犬と一緒にのどかに暮らしています。
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