不動産投資は有効な資産形成の手段とされていますが、それでも躊躇する人がいる理由として失敗するリスクがあります。
そのため、不動産投資を始める前にどのような失敗があるのかを知っておくべきです。
そこで、この記事では不動産投資の物件選びの注意点や情報の入手方法、そして失敗事例10選を紹介します。
物件選びの注意点と失敗を避ける方法
物件選びは不動産投資をする上で重要なポイントです。
そのため、この章で解説する失敗を避けるポイントを把握しておくことをおすすめします。
最初の物件選びで気をつけるべきポイント
不動産投資を目的として物件を選びをする際、最初に選ぶ物件を適当に購入することはおすすめしません。
なぜなら、理由が明確ではなく収益を得ても知識や経験が蓄積されず、今後の資産形成が投資ではなくギャンブルになってしまうからです。
そのため、まず事前準備を行い入念に調べた上で購入するべきです。
物件に関連するリスクへの理解と準備
不動産投資にはリスクがあるため、リターンとリスクのバランスを取ることが重要です。
たとえば築年数の古い物件を購入した場合はメンテナンス費用が高くなることから、万が一の際にすぐ売却できるよう立地が良い物件であることが重要です。
このように、それぞれの物件が持つメリットとデメリットを正しく把握することが失敗しないコツです。
中古物件選びの魅力と注意点
多くの不動産投資は中古物件を購入し運用していますが、新築物件よりも安く立地が良い傾向にあるのが魅力です。
しかし、経年劣化や購入時に確認できない破損などによって、購入後に費用が発生することも珍しくありません。
このことからも、中古物件を購入する際には修繕費を確保しておくことをおすすめします。
不動産業者や物件情報の入手方法
不動産業者や物件情報は不動産投資を継続するために必須であることから、不動産投資を始める前に情報の入手方法を押さえておく必要があります。
信頼できる不動産業者の見つけ方
信頼できる不動産業者と出会うことで、不動産投資の成功する確率を高めることができます。
そのためにもなるべく多くの不動産会社に希望条件を伝え、コンタクトを取っておくことが重要です。
そして、優秀な不動産会社は物件情報の展開が早く、おすすめポイントを分かりやすく説明してくれます。
このような不動産業者を見つけることが、不動産投資で成功するコツといえます。
情報収集のための各種リソースの活用
不動産投資のコンサルやオンラインサロンなど、有料で情報収集する方法もあります。
これらの方法は初期投資としては非常に安く、基本的な情報を素早く入手することができるためおすすめです。
ただし、中には間違った情報や詐欺行為も含まれているため、注意が必要です。
物件選びの失敗例10選
この章では、よくある不動産投資の失敗事例を紹介します。
立地を適切に評価できていない
不動産を貸すにしろ売るにしろ、立地が良い物件であれば成功する可能性が高くなります。
そのため、好立地の物件を選択すべきですが、駅や町の価値を考えずに近さだけで購入し、失敗することは多いです。
築年数や建物の老朽化を見落とす
築年数が古い物件や老朽化を確認せずに物件を購入した場合、修繕費が高くなってしまい収支がマイナスになることがあるため、注意が必要です。
収益予測を過大評価してしまう
現実的な収益予想を立てず「なんとかなる」という気持ちだけで不動産投資を始めた場合、予想外の損失が発生してしまい失敗することがあります。
そのため、収益予想はできるだけ現実ラインで立てることがおすすめです。
管理費や固定資産税を考慮していない
ランニングコストは不動産投資を成功させる上で注視すべきポイントですが、物件資料に掲載されている表面利回りだけで判断し、ランニングコストを考慮しない失敗も多いです。
このような失敗を避けるためにも、実質利回りで物件を選ぶべきです。
適切な物件調査を行わない
物件情報だけで判断してしまうと、予想外のトラブルが発生してしまうことも少なくありません。
そのため、遠方であっても現地調査と周辺調査は必ず実施することをおすすめします。
購入後の管理や運営のプランを立てていない
不動産投資は良い物件を購入すれば自動的に収益化できるわけではなく、購入後の管理や運営方法を決めておく必要があります。
また、管理と運営は自ら実施するのか管理会社に委託するのかで工数とコストが大きく変わるため、購入前に十分検討することが重要です。
金利変動リスクを考慮していない
投資ローンを変動金利で組み、金利上昇によって収益が悪化する失敗は今後発生する可能性が高いです。
このような失敗を避けるためにも、ローンの返済プランは注意が必要です。
高収益を期待して高リスクな物件を選ぶ
高リスクな物件は高収益が期待できる可能性が高いですが、不動産投資を始めたばかりの人にはおすすめできません。
むしろ、このような物件を避け実績を積むことで不動産投資を成功させることができます。
適切な保険をかけない
火災保険や地震保険は万が一の災害に対応することができますが、ランニングコストを下げるために加入しないオーナーもいます。
しかし、災害が発生し不動産が倒壊してしまうことで居住人に被害がでた場合、オーナーとして管理責任違反となり損害賠償が発生してしまいます。
そのため、火災保険や地震保険などは必ず加入すべきです。
一つの情報源だけに頼る
複数の不動産会社とコンタクトを取ったり不動産ポータルサイトを巡回することで、公開して間もない物件情報を得られやすくなります。
良い物件を購入できている投資家は常に情報源を複数持っていることから、不動産投資を始める前に準備しておくことをおすすめします。
投稿者プロフィール
- 1987年生まれ。高校卒業後に工場勤務し、21歳から不動産業界(賃貸)に足を踏み込みました。24歳のときからマンション、土地、一棟アパートの売買仲介に携わり、これまで決済した案件の総額は100億円を超えます。現在は妻と子、犬と一緒にのどかに暮らしています。
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